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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

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ヒラP21

その他の方・70代以上・千葉県

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自己紹介
子どもの通う小学校の読み聞かせをスタートに、絵本の世界に飛び込んだ私ですが、いつの間にか子どもは親離れ。
私だけが絵本の世界に残ってしまいました。
小学校、中学校での読み聞かせをベースに、障害者関連施設、高齢者福祉施設と新境地を開拓中です。

読み聞かせおすすめコーナー

公開

ヒラP21さんの声

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なかなかよいと思う ひと味違うビロードうさぎ  投稿日:2009/12/05
ビロードうさぎのなみだ
ビロードうさぎのなみだ 作: マージェリィ・W・ビアンコ
絵: 吉永純子
訳: 谷口 由美子

出版社: 文研出版
「ビロードのうさぎ」をいろいろ探索していたら見つけた本です。
これだけ、愛された名作なのだと思いました。
同じ原書から翻訳されているのですが、いしいももこさんとひと味違います。饒舌で柔らかい感じ。いしいももこさんの作品よりすこし若年の女の子向けといった感じです。
テイストとしては、石井さんの最初の翻訳と新訳との中間の感じです。
ビロードうさぎの世界を見るのには面白い作品です。

原書も別の作者が書き直したものがあって、男の子を女の子に置き換えたメルヘンバージョンも見つけました。(Flavia And the Velveteen Rabbit)
その本の日本語訳があったら、読んでみたいと思います。
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自信を持っておすすめしたい ごく普通の日々の落とし穴  投稿日:2009/12/04
かさをささないシランさん
かさをささないシランさん 作: 谷川 俊太郎
絵: いせひでこ

出版社: 理論社
この絵本に描かれているシランさんの生活は、決して他人事ではありません。
ごく普通に生活して、人の苦しみについてはどうしてもよそのことにしてしまっている自分です。
ところがある時、突然と身に覚えのない理由、理不尽な理由で不幸が訪れたらどうなるのだろうか。
かさをささないことを、思想統制の拠り所にする辺りは痛烈です。

シランさんは、今まで身近にいた人から切り捨てられます。
ごく日常にあった人間関係のもろさに、とても恐怖感を感じます。

シランさんの知らない人たちから、支援のメッセージが届きます。
この本がアムネスティ活動から発信している故です。
しかし、シランさんには届かないような話で終わっているような気がします。

カバーを見ると、この絵本は苦労の結果の産物ようです。
伝えたいことを、如何に伝えるか。
伝わったかどうかは良く分かりませんが、とにかく痛烈な物を感じて心に残りました。

この絵本での発見は、いせひでこさんの絵です。
今まで、絵に心象風景を象徴的に描いた作品を見てきたので、これほどストレートな絵を見てびっくり。
いせさんの絵もグサリときました。
子どもには少し高度かも知れません。
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自信を持っておすすめしたい せつなさの中の「空」  投稿日:2009/12/04
あの路
あの路 作: 山本 賢蔵
絵: 伊勢英子

出版社: 平凡社
いせひでこさんの絵はとても内面的であり精神的でありしかも象徴的。
絵がこれでもかこれでもかと少年の内面を訴え続けてくる。
絵本を読みながら涙が出てくるなんて。これでも男だぞ。

いせひでこさんの絵はとても意味深長なのです。
三本足の犬、母親と死別して一人ぼっちの少年の孤独、いじめらて不登校、犬との交感、虐待されて死の直前の犬を助けたことの宿命…。
これだけの題材を文章以上に饒舌に語り続けてくれます。

その少年が、うつむいているだけの自分が見下ろした水たまりに空を見つけました。
何かをおっことした。
そして犬との別離。
青年となった少年にとって犬とあの路は自分の原点。

なんど読んでも、少年が空を見つけて落っことしたものがよくわからない。
ただ、落っことしたことだけは納得させられて、それがこれ以上ないほど心通じ合わせた三本足の犬からの卒業。
それでも孤独感は引きずり続けるのかもしれないな。

何度読んでも、たまらなくなるのです。
子どもにはわからないだろうな。
自分にも三本足の犬がいたことを。
だけど、自分は自分の空を見据えてはいないようです。

この本は、心に食い込んでくることを覚悟して、心で思いっきり感じてください。
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自信を持っておすすめしたい 思春期の絵本  投稿日:2009/12/01
踊りたいけど踊れない
踊りたいけど踊れない 作: 寺山 修司 宇野 亞喜良
絵: 宇野 亞喜良

出版社: アートン
15歳の少女が主人公という設定の絵本。
初恋に関わって、意味もなく自分が自分でなくなってしまう様子が描かれている。
寺山修司の作品ということで、詩だとか状況演劇を思い浮かべてしまうのだが、とても切り口は素晴らしい。
宇野亜喜良の絵も、思春期の危うさを表現しているようで納得。(子ども向けではありません)。

ただ、おじさんが初恋の頃を思い出していたってしょうがないので、今の思春期世代がどうなっているのだろうかとも考えてしまいました。

後半部分は寺山修司の詩の世界。宇野さんの絵も雰囲気をがらりと変えての二部構成です。

中学生、特に女性にお薦めの絵本です。
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なかなかよいと思う 大人の絵本  投稿日:2009/12/01
日本名作おはなし絵本 うらしまたろう
日本名作おはなし絵本 うらしまたろう 作: 那須田 淳
絵: 宇野 亞喜良

出版社: 小学館
最初に本屋さんの絵本コーナーで手にしたとき、ちょっとまわりを見渡すほどうろたえてしまった。
ページをめくってさらにうろたえてしまった。
決して危ない本ではなのだが、妙に艶っぽいのである。

おとひめさまの艶容さと、うらしまたろうの怪しさ。
うらしまたろうの絵を宇野亜喜良が描くとこんなことになるのだろうか。
話の展開も妙である。
竜宮城も妖しげだし、助けたかめが乙姫様だというのもスゴイ展開。
おじいさんになったうらしまたろうが、またおとひまさまと結ばれるというのも奇想天外物である。

とはいえ、那須田淳は児童文学者で作品も多い。
けっして妖しい人ではないのである。
宇野亜喜良の怪しさが災いしたのかもしれない。

などと言いつつ、この絵本は大人の男性陣には結構楽しい。
昔話もここまでアレンジされると別世界になるということである。
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自信を持っておすすめしたい 読んでいて楽しくなる軽快なお話  投稿日:2009/11/30
ジョニーのかたやきパン
ジョニーのかたやきパン 作: ルース・ソーヤー
絵: ロバート・マックロスキー
訳: こみや ゆう

出版社: 岩波書店
病院の院内学級で読み聞かせしました。
この本の主人公は「かたやきパン」。坂道を転がりながら歌い続けるパンは、下りでだんだん速くなり登りでだんだん息切れしてきます。
途中で「うしとしろいあひる、しろいひつじとくろいひつじ、つでにあかいめんどりとぶたとはいいろのろば」を巻き込みながら、ジョニーが職を失って後にした家に送り返します。
食べるものもなくなって手伝いのジョニーにいとまを出した老夫婦でしたが、ジョニーと失った家畜たちもそろい再び一緒に暮らすハッピーエンド。
ストーリーもさることながら、私はパンが転がる所が大好きです。
話もだんだん早口にしたり、ゆっくりにしたり、ジョニーが連れ帰った仲間を一息で紹介するところは本当に一息で話したり、思い切り楽しんで話しました。

読み聞かせでチャレンジして欲しい絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 差別と階級  投稿日:2009/11/27
たったひとりのきみ たいせつなきみ 4
たったひとりのきみ たいせつなきみ 4 作・絵: マックス・ルケード
訳: まつなみふみこ

出版社: いのちのことば社
「たいせつなきみ4」です。
やっぱり、学生時代に学んだ社会学を忠実にスキャンしているように思っています。

差別とは何だろう。階級って何だろう。
人間だって他者と自分を識別したい気持ちと同一化したい気持ちがあって、人より優位に立ちたいし、孤立は避けたい。
だから仲間探しをするとともに、自分が優越感を持てる対象を探す。
それが積み重ねられると、階級が生まれる。
いったい自分はどの位置にいるんだろう。

人間社会がそれだから、木彫りの小人社会に持ち込まれても不思議はない。
今回はこれまで冷静だったパンチロネの友達のルシアが差別化構造に感化されてしまいました。
材質が何かによって作られた差別、階級は人種差別そのもの。

人種は階層ではなくて、それぞれの個性。得意なことや苦手なことがある。
差別化を持ち込んだカエデから作られたストーバル。
危機を救ったのは最低階層と決めつけられたヤナギでできたパンチロネ。
4作目にして、パンチロネは英雄になりました。

良かったね。
残念ながら、現実はこんなにうまくいかないけれど、子どもたちには個性を大事にしてほしい。

本当なら5作目はどんなテーマで来るか楽しみなのですが、パンチロネが周りに認められたところで終わりのようです。
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自信を持っておすすめしたい たいせつなじぶん  投稿日:2009/11/27
たいせつなきみ
たいせつなきみ 作: マックス・ルケード
絵: セルジオ・マルティネス
訳: ホーバード 豊子

出版社: いのちのことば社フォレストブックス
彫刻家のエリに作られた木彫りの人形社会。
金ぴかのお星さまシールとだめじるしシールを貼り合うことがはやっています。
それが当たり前になってくると、人の良いところ悪いところを探し合うようになる。
主人公のペンチロネはそれに巻き込まれて、しかもだめじるしシールばかりつけらています。

よく考えると、人間社会を解りやすく絵本にしていることに気づきます。
これほど極端ではないにしろ、お星さまシールもだめじるしシールもまわりにいっぱいです。
それがその人の評価になってしまうと思いこむと、自分でだめじるしシールの心に貼り付けてしまう。
自分自身に自信が持てなくなる。

ペンチロネはシールを一つもつけていないルシアに会いました。
ルシアは自分は自分だと思っているから、お星さまシールもだめじるしシールも関係がない。
ペンチロネは自分に気が付くのでした。
そして、ルシアの勧めで自分達を作ってくれた彫刻家のエリを訪ねたペンチロネ。
そこで、エリからあるがままを大切だと言われ心救われる。
親の心ですね。

この絵本は教科書だと思いました。
低学年は楽しみ、高学年は考え、大人にとっては自分を見直すためにとても良い本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 価値観って  投稿日:2009/11/27
ほんとうに たいせつなもの
ほんとうに たいせつなもの 作: マックス・ルケード
絵: セルジオ・マルティネス
訳: 松波史子

出版社: フォレストブック
社会心理学を学ぶ学生にとってもとても解りやすい教科書のような絵本です。
価値観の創造、オピニオンリーダーと群集心理。
しかし、そう難しく考えなくてもこの絵本は、人間の心理を単純化して表現してくれました。
人間の価値観ってなんだろうか?
箱やボールを集めることを自分はしないけど、同じようなことって結構やっています。
しかも、誰が言いだしたのかよく考えると、ただの紙切れを集めたり、コレクションを集めることが生き甲斐になってきたり、義務感になってきたり、強迫観念になってきたり、最後には生活を破綻させてしまうほどの魔力を持ってしまったり。

大人も笑ってみていられない絵本でもあります。
パンチロネは自分の生活や友人よりも、ボールや箱の方が大事だと思いこんでしまいました。
その方が偉いのだ、立派なのだと。

エリはそんなパンチロネを優しく諭してくれます。
しあわせって何だろう。
やっていることって、しあわせを犠牲にするくらい価値があることなの?

子どもに読み聞かせながら私は感じ入ってしまいました。
私がエリの役目をしなければならないはずなのに、何となく絵本の中の村長さん、奥さんが村長さんの奥さんだったりして。
この本を読んだ人は心当たりがないか考えてみてください。

「たいせつなきみ2」です。
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自信を持っておすすめしたい 作られた流行と群集心理  投稿日:2009/11/27
きみはきみらしく たいせつなきみ3
きみはきみらしく たいせつなきみ3 作: マックス・ルケード
絵: セルジオ・マルティネス
訳: 松波史子

出版社: いのちのことば社フォレストブックス
「たいせつなきみ3」です。
順番に読んできて、学生時代に学んだ社会学を忠実にスキャンしているように思っています。

流行とはなんだろう?
自然発生的なものもあれば、創られたものもある。
この話は、現代のコマーシャリズムにもつながる展開。
流行メーカーのウィズイット氏。
この人は商売の成功者ではありましたが、多くのウィミックを巻き込んでしまいます。
はじめは冷静でいたパンチネロも、雰囲気にのまれてしまいます。
他の人と一緒でいることの安心感。
多くの人と違う行動をすることに対する不安感。
一緒でなければいけないんだという強迫観念。
現代社会では、身近で当たり前のようになっている話かと思います。

商売人は、次々と流行の流れを変えることで営利を得ようとします。
流行を大事にする人は、遅れまいと必死です。
回りを見渡すとそんなことがいっぱい。
エリや、友達のルシアのように自分がしっかりしている人はいい。
それほど「きみはきみらしく」ということは難しいことかも知れません。

子どもにもっともらしく読んであげて足元をすくわれないよう、大人は自分を見直してみるいいきっかけを作ってくれるような絵本です。
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【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

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