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渡”邉恵’里’

その他の方・40代・東京都

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自己紹介
アートや本が大好きで、子どもの頃よりも、今、絵本を楽しんでいます。

膠原病患者です。
(混合性結合組織病、関節リウマチ、シェーグレン症候群)
その他、間質性肺炎、甲状腺機能低下症があります。

読書は安全に楽しめる趣味の一つですが、せっかくなので、インプットだけではなく、アウトプットもしてみようと思い、レビューを書いています。
大人のための読書案内の、参考になればうれしいです。
好きなもの
演芸(落語、講談、浪曲、手品、お笑い、大道芸など)
読書(いろいろな本を読みます)
図工(絵画制作、手芸なども)
アートセラピー
東京の街歩き、下町や銭湯巡り、昔風の建物見学
喫茶店・カフェ
料理、自宅で「同居」しているぬか床とのお付き合い
6月は、梅仕事とラッキョウ漬けに精を出す(予定)
ひとこと
大人も楽しめる絵本を探しています。
図書館内のカフェや自宅でゆっくり、絵本を楽しみます。
絵本は誰でも楽しめるアートで、ちょっとした異空間に安全に旅行できます。
年齢に関係なく、いろいろな本を楽しむ事が好きです。

読書は、私のような持病のある人も、入院中も楽しめるステキな娯楽ですね。

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初期〜2020年ごろまで、読書・レビュー記載分

渡”邉恵’里’さんの声

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自信を持っておすすめしたい ピーマンの普及は大変だった  投稿日:2024/10/08
ピーマンの絵本
ピーマンの絵本 作: たかはし ひでお
絵: たけうち つーが

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
ピーマンの栽培方法を中心に、植物としての特徴、仲間、料理、利用法などを紹介した実用書。

2003年刊行。宮崎県でピーマンの促成栽培委に関わった専門家が、当時の懐かしい思い出も披露。昭和39年に栽培が始まり、昭和53年には日本一の促成栽培ピーマン産地になったという。

独特の香りや苦みなどから、子どもには嫌われていたが、当時は大人も苦手な人が多かったそうだ。市場で売れたり、熟れなかったり、いろいろと不安定な時代を経て、現在はどこでも年中売っている野菜になった。
なんとなく日常の風景の一部でしかなかったピーマンだったが、自動で袋詰めできることで農業従事者たちがずいぶん楽になったうえ、流通させやすくなったという。

私は手作業で野菜の袋詰めをしていた経験があるので、
このことの素晴らしさがわかる。
機械がどんどんやってくれるお陰で、「若者は夜になると安心して酒を飲みに出かけられ、ご婦人はテレビの前に座ることができたのです」。リアルな体験談が印象的だ。

ユニークな形で楽しいイメージだったピーマンの、意外な一面が見られて、ますますピーマンが好きになった。
日常、なんとなく見られるものにも、いろんなドラマがあるのだなあ。
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自信を持っておすすめしたい 欲望全快で愉快な冒険  投稿日:2024/10/05
かいけつゾロリ(38) かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん 前編
かいけつゾロリ(38) かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん 前編 作・絵: 原 ゆたか
出版社: ポプラ社
亡くなった父親の残した宝の地図を頼りに、冒険家の娘とゾロリ一家が宝探しをする冒険物語。

2005年刊行。冒険家が宝探しをする&海賊&マッドサイエンティスト&股旅もの&美人のお姉さん&村を救う勇者の物語…など、ヒット作品の王道テーマを全部つっこんで、原ゆたか氏特性スパイスでお味を調えた意欲作。
美味しいところが盛りだくさんで、欲望満載な登場人物たちが、それぞれの願望を達成するために画策する。スリルがあり、テンポよくどんどん話が進む。

妙なところがリアルに切実なのも、本書の魅力。
厳しい暮らしをしている村で、特産の芋は大盤振る舞いしてもらえるのに、水は1杯 5000円。水が貴重であることが、値段からしみじみとわかる。村人たちは大丈夫なのか?
極端な設定で面白い。かなり深刻で笑っていいところなのか迷ったが。

話が大盛り上がりになって、いきなり終わるので、
次回作(後編)を求めずにいられない。
やっぱり売れている作品は違うなあ。
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自信を持っておすすめしたい 良い話だよねー  投稿日:2024/09/13
かいけつゾロリ(37) かいけつゾロリの大どろぼう
かいけつゾロリ(37) かいけつゾロリの大どろぼう 作・絵: 原 ゆたか
出版社: ポプラ社
名画を盗むゾロリ一家の話。

2005年刊行。
「ウケる」話のネタを全部乗せた、ずるくて豪華な展開。
股旅もの、怪盗もの、ミステリ、クイズ番組、下品なギャグ、食べ物…思いつく限りの「面白いもの」を混ぜ合わせて、話をスピーディーに展開し(なにせ、やることが多い)、謎で読者をひきつけ、「あれってなんだろう?」と思っているうちに、どんどん「謎だったあれ」が解決していく。
更に、被害者と加害者の逆転やら、長年の努力が報われる良い話やら、人の世についていろいろ考えさせられたり、本当にめまぐるしい。

そんなに大量にいろんな要素を混ぜ込んでいるのに、しっかりきれいに1つのお話としてまとまっている。
完璧にお話が終り、最後のおまけぺーじまで楽しい。
最後の最後まで読者を飽きさせない作者の凄まじいサービス精神に、完全に脱帽。
マイッタ、するしかない。圧巻のお作でございますよ。

ぜひ、ご覧になってくださいましね。
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自信を持っておすすめしたい あのお料理の作り方がわかった!  投稿日:2024/09/13
子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 魔女の宅急便
子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 魔女の宅急便 編集: 主婦の友社
監修: スタジオジブリ

出版社: 主婦の友社
1989年公開のアニメ映画「魔女の宅急便」に出てくるお料理やお菓子の作り方と、映画のお話を両方楽しめる絵本。

2024年刊行。原作:角野栄子

子どもの頃、テレビで何度も再放送され、レンタルビデオ屋さんでも借りてきて見ていた大好きなアニメ映画。
食べ物がでてくる場面が、いつも異常に美味しそうで、魅力的だった。当時はレシピ本などなかったので、家で同じものが作れるなんて思いもしなかった。今は、本当にいい時代になって、子どもたちが夢や希望を現実化できるハードルがどんどん下がっている気がした。

特に「にしんとかぼちゃの包み焼き」は、印象に強く残っていたので、ワクワクしながら作り方を見た。上品なおばあさまが作っていたので、とても手間がかかりそうな難しいお料理だと思っていたが、意外に簡単でビックリ。
(今の時代は、市販のパイ生地がある)

最近は、インターネットを検索すると、ジブリ飯を実際に作った人が画像や動画を上げているので楽しくなる。
憧れのお話の世界を、自分で再現できるなんて素敵だ。
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自信を持っておすすめしたい 飛行機が主役  投稿日:2024/09/07
スタジオジブリの 乗りものがいっぱい
スタジオジブリの 乗りものがいっぱい 監修: スタジオジブリ
編集: 徳間書店児童書編集部

出版社: 徳間書店
スタジオジブリのアニメーション映画の中に出てくる「乗り物」を紹介する絵本。

2016年刊行。「風の谷のナウシカ」1984〜「思い出のマーニー」2014までの作品中、印象に残る「乗り物」が細かく紹介されていた。飛行機、戦闘機、船といった、現実の世界でも活躍するものの他、創作された「動く城」や不思議な世界の乗り物も。

印象的だったのは、意外と「戦闘機」が多いこと。
戦争と平和を作品のテーマにしているのか、舞台設定や物語の関係なのか、いろんな戦闘機が多くあった。
それぞれが個性的で、機能や、誕生した経緯、物語での役割、その飛行機が出てくる場面の写真などもあった。
個人的には戦闘機が活躍しない社会を望んでいるが、戦闘機や飛行機に対する製作者の特別な思い入れが伝わってくるようで、胸がいっぱいになった。

機械がカッコよく描かれているので、単純に面白く見られるが、物語を知っていると、切なくなる場面も多々あった。
やっぱり名作映画ばかりだと思う。
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自信を持っておすすめしたい こんな善行 初めて  投稿日:2024/08/21
かいけつゾロリ(36) かいけつゾロリたべられる!!
かいけつゾロリ(36) かいけつゾロリたべられる!! 作・絵: 原 ゆたか
出版社: ポプラ社
昔、ゾロリによってひどい目に遭ったエンマ大王(トンマ大王に降格した)が、手下の悪魔とゾロリ一家に復讐するお話。

2004年刊行。
ゾロリは面白い。妙な展開で人助けになってしまう不思議な才能がある。
本書を読めば、きっと大人になる前に学んでおきたい大切なことがいくつかわかると思う。

・つまんないことをいつまでもネチネチ執念深く恨んでいるカッコ悪さ
・体を大事にしないと、仕事も出世もできないどころか、どんどんダメになっていく現実
・自分の得意なことややりたいことはどんどんやって上達していくと、自分や仲間を助ける力になる

などなど。
かいけつゾロリは、絶賛☆大笑い中で、愛好しております。
子どもでない人が読むと、生活習慣病などの対策を真剣に考えようかと、ちょっと思えてくるから
大人が児童書を読むのは、いいことだと思いますよ。
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自信を持っておすすめしたい 映画を何倍も楽しめるガイドブック  投稿日:2024/08/19
スタジオジブリのいろんなくらし
スタジオジブリのいろんなくらし 編集: 徳間書店児童書編集部
監修: スタジオジブリ

出版社: 徳間書店
ジブリ作品の時代背景や、主人公たちが暮らす建物や地域などを解説してくれる本。

2020年刊行。
風の谷のナウシカ(1984)〜かぐや姫の物語(2013)までのアニメーション映画7本(本書に載っていない作品もある)の、こまかい設定がいろいろ見られて楽しい。
建物のデザイン、内装、お部屋の様子、家具などをどこに何をおいてあるのか、どんな暮らしをしているのか…などが、ゆっくり見られる。映画ではちょっとしか映っていなかった素敵な暮らしたち。宝物のような本。

映画を見たことがあるものは、映画の内容を思い出し、感動した。見たことがない作品は、見たくなった。
映画を1本作るのは、世界を1つ作るくらいの労力が必要なのだと感じた。人があまり見ないだろう部分もしっかり作りこんであるからこそ、迫力やリアリティがでるのだとわかった。

良い作品を作ってくれた皆様に感謝します。
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自信を持っておすすめしたい カール・セーガン博士の生い立ち物語  投稿日:2024/08/16
星のこども
星のこども 作: ステファニー・ロス・シソン
訳: 山崎 直子

出版社: 小峰書店
人間が作ったものとして、初めて星間空間に出たボイジャー探査機や、人々に宇宙のふしぎと面白さを知らせたテレビ番組「コスモス」など、多くの活躍で宇宙を身近にしてくれた科学者の生い立ちを紹介する絵本。

2014年刊行。横に大きく広がる大胆で明るい絵に包み込まれて、セーガン博士と共にいるような感じがする。
自分が生まれていない時代の雰囲気が、なぜかよくわかるきがしてちょっと懐かしい。楽しい絵本。

地球外の存在に、自分たちと共に生きる仲間になって欲しいというメッセージを込めたゴールデンデスクを乗せて、どんどん太陽系を離れ、人間が作ったものとして、初めて星間空間という未知の世界に突入し、更に旅を続けている探査機ボイジャー。1号、2号と、双子のきょうだいの活躍と、それを地球上の人たちに教えてくれた博士や、いろんな人の経局によって、今の素敵な生活や、宇宙・科学への興味関心、知らないことを知ろうとするワクワク、自分の事も知ってもらいたい情熱など、いろんな影響が、今でもある。

小さな子どもの好奇心が、彼の人生を変え、社会を変え、世界を変えていく様子に感動した。
新鮮な気持ちで生涯を楽しく過ごした博士が、身近に感じられ、個人的に、心の中で弟子入りした。
博士のように生涯、ワクワクして生きていこうと思った。
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自信を持っておすすめしたい 蝶が人生を変えることがあるなんて  投稿日:2024/08/14
虫から環境を考える(2) 雑木林を飛ぶオオムラサキ
虫から環境を考える(2) 雑木林を飛ぶオオムラサキ 写真・文: 海野 和男
出版社: 偕成社
子どもの頃に見たオオムラサキに強い影響を受けた作者。長い年月の間に観察し、撮影した写真を通して、昆虫の生活と、雑木林や人間の生活の変化などを教えてくれる学習絵本。

2005年刊行。成虫(蝶)の姿が特に印象的だが、幼虫時代の姿も「勇壮」だと思った。赤ちゃん時代を終えると、頭に角が生え、脱皮をするごとに体も角も大きくなっていく。さなぎになる前には戦艦のような堂々たる体躯。大物になるだけあって、子ども時代から、特別な雰囲気があるように見えた。

雑木林の樹液に集まる虫の中でも、かなり大きな方だが、それでもスズメバチには遠慮する。とはいえ、生活が懸かっているので樹液を吸わないわけにもいかず、虫たちは怖い存在がいなくなったのを確認して、一斉にまた樹液にむらがるという。
著者が、虫たちをしっかり観察して、それぞれを尊重し、敬意をもって接してきたことが感じられる文章だ。

戦後、人間の生活がどんどん変わることで、雑木林が手入れされなくなり、そこに住む生き物たちに大きな影響を与えたという。人間も自然の一部で、お互いに影響しあっていることがわかった。
オオムラサキが作者に影響を与え、この本が読者に影響を与え、読者が自然に対して何らかの行動をする。
結局、人間は自然と関わらずにはいられないのだとわかった。

読み応えがあるので、大人にもおススメです。
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自信を持っておすすめしたい 貝殻をもっていても「貝」ではない?!  投稿日:2024/07/23
貝のふしぎ発見記
貝のふしぎ発見記 作・写真: 武田 晋一
出版社: 少年写真新聞社
軟体動物の「貝」をいろいろ紹介してくれる図鑑のような絵本。

2022年刊行。海辺で見つけた不思議な生き物をきっかけに、会の仲間に興味を持った筆者が、いろんな種類の「貝」の特徴や生き方、住んでいる場所、人間との関わり、その他いろんな話と、たくさんの写真が楽しい。
図鑑とは違って、横長の絵本なので、寝そべって読めるのも魅力。本書は図鑑ではないのに、かなり専門的な内容もふくまれていて、生物学の分類で「軟体動物」とされているもののみを扱っている。「貝」のように見えるが「軟体動物」ではないものもあるが、素人は「貝殻」があれば、全部「貝」だと思う。
逆に「貝殻」がないが、「貝の仲間」に入れられるものもある。
ナメクジ、ウミウシ、タコ、イカ、クリオネ…
殻がない、あっても小さい・わかりにくいところに持っている、など。ずいぶんいろいろな形があって、ビックリ仰天。

「貝」というと、ゆっくりのんびり生きているイメージを持っていたが、意外とアクティブで、強暴な肉食の貝もあるし、水辺に棲んでいるのに水が嫌いで逃げ回っているというへそ曲がりの個性派もある。
生物の多様性。いろんな生き方があっても、水辺は誰でも住まわせてくれる。地球の懐の広さを感じた。

ただ見ているだけでも美しいので、ぼーっとしたい時に本を開くのもいいと思う。
不思議な生き物は、宇宙人のように思えてきて、地球の生活が愉快になる気がする。
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