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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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ヒラP21

その他の方・70代以上・千葉県

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自己紹介
子どもの通う小学校の読み聞かせをスタートに、絵本の世界に飛び込んだ私ですが、いつの間にか子どもは親離れ。
私だけが絵本の世界に残ってしまいました。
小学校、中学校での読み聞かせをベースに、障害者関連施設、高齢者福祉施設と新境地を開拓中です。

読み聞かせおすすめコーナー

公開

ヒラP21さんの声

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ふつうだと思う あまりにふつーな生活と大災害  投稿日:2009/05/26
あしたは月よう日
あしたは月よう日 作・絵: 長谷川 集平
出版社: 文研出版
長谷川修平さんの絵本は、ごく普通の日常生活の断片から、するどく問題点を掘り起こしている作品が多いと思います。
この絵本も、あの大震災の前日ということにとても大きな意味を持っていると思います。自分はそう思いながらこの本を選んだのですが、カバーの裏に書かれた説明を除くと、作品の中ではあの阪神淡路大震災に触れていない。
見直すと暗示している光景があるのですが、あまりにふつうな日常生活であることで、読むことの難しさを感じました。
子どもはあの大震災を実体験していないのでした。あの大震災の悲惨さ、突然の災害が普通の日常生活を破壊してしまうのだと伝えるには、下地がない。
戦争、水爆実験、多くの歴史上の事実に関する絵本、事実を前提とした絵本を多く読んできた者として、一つのハードルを感じました。
歴史の中で、災害は突然過ぎる。
ごくふつうの生活の重さを伝えるにはどうしたらよいだろう。やはり、阪神淡路大震災のことを伝えなければ、この絵本の本当の重さを感じてもらえない。
そんなわけで、この本は自分の課題図書として読み聞かせ保留中です。
ごくふつうの生活を通して、その大切さを伝えていると思います。子どもに受け入れる体制ができたとき、是非とも読みたいと思います。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 人間関係の教科書だと思います  投稿日:2009/05/23
ゆらゆらばしのうえで
ゆらゆらばしのうえで 作: きむら ゆういち
絵: はた こうしろう

出版社: 福音館書店
今にもくずれそうな橋の上に取り残されたきつねとうさぎ。
何事もなければきつねはうさぎを食べてしまったに違いない。
シーソーのようになった橋の上で、きつねもうさぎも動くことが出来ません。
きつねが近づけばうさぎの側が下がって。うさぎは落ちてしまう。うさぎが落ちてしまえば自分も死んでしまう。きつねが下がれば、自分が先に落ちてしまう。緊張のあるバランス。
うさぎが眠ってしまった時、きつねは「命をたいせつにしろ」とうさぎを起こします。うさぎは感謝しますが、この時きつねはまだ自分の安全の事を考えていました。
でも、このシーソーの上で、きつねとうさぎは友情を深めていくのです。お互いのことを知るために必要な架け橋でした。
やっとの事で助け合って地面に降り立ったきつねとうさぎ。
きつねは思い出したようにうさぎを追いかけますが、うさぎを思いやる気持ちも忘れていませんでした。
大人が読むと理屈っぽくなりますが、この絵本、人間関係のシーソーを表していると思います。仲良くやれる距離とバランス。
そして、自分の事を大事にすることの延長線上に人への思いやりがある。
また、相手を憎む気持ちと相手を思いやる心が同居しているのが、人間なんだと。
でも、絵本を読むときに理屈を押しつけてはいけませんよね。
息子は、「この絵本、絵がきれいだねと」受け止めてくれました。
参考になりました。 2人

なかなかよいと思う 手をつなぎたい  投稿日:2009/05/23
なんでバイバイするとやか?
なんでバイバイするとやか? 作: ごとう ひろし
絵: なす まさひこ

出版社: 石風社
小学校5年生のきんじと、小学校から養護学校(特別支援学校)中学部に入学したてつおの話です。
きんじには、近くの中学校に行かずバスで養護学校に通うてつおの事がよくわからない。バイバイしながら近づいてくるてつおがわからない。大声で子どもをしかりつけている母親に「やめろやん、くそばばあ」と大声でどなったくせに泣きそうになりながらふるえているてつおがわからない。
てつおのことがよくわからないけど、きんじはてつおと遊びたいのです。てつおを理解したいのです。
この絵本の反対側から、てつおの物語が始まります。
てつおもきんじたちの仲間に入りたいのです。はいりたいけど、どうして良いかわからないのです。
同じ話を、今度はてつおの側から語っています。
絵本を読んでいる僕たちは二人の気持ちが分かるのです。
養護学校に行っているからということでなく、人がどう考えているかってこと、僕たちは想像するだけなんだけど、それで良いと思います。
この絵本の、一番良いところは、前後から読んでいくと、真ん中できんじやてつおや、おこっていたおばさんやその子どもや、地域の人々が輪になっているところです。
この絵に救われます。
そして、カバーを拡げてみたらきんじ君とてつお君は、心の中で手を繋ぎ合っていました。
文も絵も養護学校に勤務する方でした。現場で日頃体験していること、お二人の思いがとても伝わって来ます。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 人が物であった時代、わかるかな。  投稿日:2009/05/21
ヘンリー・ブラウンの誕生日
ヘンリー・ブラウンの誕生日 作: エレン・レヴァイン
絵: カディール・ネルソン
訳: 千葉 茂樹

出版社: 鈴木出版
奴隷とはどういったものだったのか、切実に訴える絵本。
短い絵本の中にとても大きなドラマがあります。しかも絵本の絵の断片のなかに、スケールの大きな映像があります。

ヘンリー・ブラウンには、誕生日がなかった。奴隷には、生い立ちの記録などない。
奴隷は物と同じように売り買いされる。自分の意志など相手にしてもらえない。
奴隷は道具としてこき使われる。家畜同然の扱い。
同じ境遇のナンシーと知り合い、つかの間の家庭生活。それも、金に困ったナンシーの主人が売り飛ばしてしまう。
家族が実は家族扱いされていない。奴隷は家畜? ヘンリー・ブラウンは、道具を作るための道具だった。
もう二度と会うことはできないって、どう考えても人間じゃない!
「ヘンリーの自由への箱」。開放への命を運んでくれた箱。この原題も素晴らしいです。自由へのお誕生日、おめでとう。
暗い過去から、開放された日が誕生日。

この絵本を読みながら、自分はそのようなことを思いました。

こんな事実を子どもはどのようにとらえるのだろうか。過去形で考えるのだろうか。
それにしても、厚い書籍や教科書を通じて学ぶより、ストレートに心に伝わるのではないかと思います。
奴隷の意味と歴史。そして、実は現在につながる黒人問題の原点であることを、親も子どもと一緒に学ぶことが重要だとも思います。
身近に奴隷はいないけれど、身近な現実に置き換えてもこの絵本から学ぶことも大きいと思います。
厚みのある絵がとても効果的だと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 少し不気味ですが、奥深い話だと思います  投稿日:2009/05/18
申の山
申の山 作・絵: 川端誠
出版社: 文化出版局
少し不気味かもしないけど、奥深い絵本だと思いました。
物語の中にもう一つの話がある。読んでいると、自分も物語の中の行商人になって話をきいているような気になりました。
誰もが親切で明るい村。行く先々でその地の昔話を集めている若者は、村人に案内してもらいある古老の家で宿を借り、様々な話を聞くことになります…。
最後の話が、この絵本のテーマ。
それは、いつも村人から馬鹿にされていた馬鹿正直な若者が、火山の噴火から村を守るという話。話の中の村人は昼間あった村人とはまるで正反対。
いやな話だと思いました。
村人たちは、自分達が馬鹿にして嫌がらせをしていた若者に救われ、今は明るく生活を続けている。どちらが本当の村人なんだろう。「さる」と馬鹿にしていた若者の犠牲をどう考えているのだろう。
同じ人間達の表と裏がこの絵本に出ているように思います。暗い過去に支えられて明るい現在がある。
実はこれが現実なんだと思います。川端さんは行商人にそれを伝えさせたかったのでしょうか。
息子はどう思ったかはよく分かりません。奥さんは「嫌な話だね」と言いました。
自分もそう思ったのですが、高学年の児童に読んであげて、子どもが成長していく過程でこの絵本の「不気味な部分が、実は重要な事なんだ」と感じてくれれば良いのかなと思っています。
嫌な話ではありますが、とても良い本です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい ひょいひょい伸びるたけのこすごい  投稿日:2009/05/12
ふしぎなたけのこ
ふしぎなたけのこ 作: 松野 正子
絵: 瀬川 康男

出版社: 福音館書店
竹の子の伸びるスピードに圧倒されるお話です。
それにしてもあっという間に海まで届くほど成長した竹の子。
村人達の騒ぎも楽しめます。
そして、昔の日本をちゃんとおしえているようなこのテンポのよいお話。
自分が幼い頃も山の村では海の幸は希少なものでした。今では当たり前のようにして産地直送、新鮮な魚介類が山奥まで届けられています。
海のこともよく知らなかった時代からするととんでもない世界ですが、そう考えるとこのお話のたけのこ、山から海までの道をつくってくれた開発という名前がついているのかも知れません。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 犬のいる生活  投稿日:2009/05/11
クロはぼくのいぬ
クロはぼくのいぬ 作: 宮川 ひろ
絵: 鈴木 まもる

出版社: にっけん教育出版社
犬を飼っている人には、なんとも言えない絵本だと思います。
我が家にも黒い老犬がいます。飼いはじめた時は子犬だったのに、いつの間にか自分の年を追い越していく。
そして、あれほど飛び回っていたのに歩くのもおっくうそう。しばらく前までは寝ているところを見たこともなかったのに、最近は無防備に寝てばかり。
絵本のクロと同じです。
よく考えると、犬は家族そのもの。
老いていく犬は、子犬のときから今までの家族の歴史を見事に表現してくれていました。しかも、お父さんと同じ誕生日だなんて。
親子三代をみつめた20歳の犬。
まもなく、自分より先に天国に行くんだよね。
自分よりおにいちゃんのクロ。これから、この子どもの成長に大きな道しるべを作るのでしょうか。
犬を飼っている家庭にお薦めの絵本です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 伝えたい戦争の事実  投稿日:2009/05/10
エリカ 奇跡のいのち
エリカ 奇跡のいのち 作: ルース・バンダー・ジー
絵: ロベルト・インノチェンティ
訳: 柳田邦男

出版社: 講談社
柳田邦夫さんが、翻訳したということだけでとても意味のある絵本でした。
収容所に強制移動される列車の絵の隅に描かれたベビーカー。連行される人たちの、顔の下でカットされたモノクロームの絵にユダヤ人の印にだけかすかに色がついている。列車から放り投げられた赤ちゃんのエリカの毛布だけがピンク。現在を語る絵はカラー彩色。
絵だけでも、カメラで切り取った現実のワンカットのように饒舌に、戦争の悲惨さと理不尽さをするどく読者に訴えています。
そして文章。タイトルページ裏から、「出あい---著者のことば」として、始まる語りは柳田邦夫の多くの著作のように事実を見つめる眼を感じますし、とても重みがあります。
文章だけでも、戦争の悲惨さと理不尽さを語り続け、読者にのしかかってきます。
ただ、長文であるだけに読み聞かせは難しかった。
息子は、苦労する私の語りより、絵をじっと見つめていたように思います。
読み終わってから、自分で読んでみたいと本を受け取った息子。難しい顔をして読み終わってからしばらく間をおいて、「哀しい話だね」と一言。
絵と文章が、何度もつっかえつっかえした私の本読みのまずさをカバーしてくれました。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい スケールの大きさに癒されます  投稿日:2009/05/10
光となり 風となって…
光となり 風となって… 作: 高木たかし
絵: 小泉 るみ子

出版社: 文研出版
この絵本を読んだ時に、あの「千の風になって」を思った。悲しみの歌なのに、なんであれほど多くの人の共感を得たのだろうか。あの歌には、感動と癒しがあるからに違いない。
そして、この絵本です。
開くページ毎に書かれている詩と絵は、スケールの大きさと、メロディがあります。
誰もが経験する身近な人の死。子どもが悲しみに心を動転させている時に、この本は間違いなく助けてくれるだろうなと感じました。
悲しみが裏側にありながら、すべて前向きに優しい言葉で語ってくれるのです。
一人で読むのだったら大人。読み聞かせは高学年。必要な時に出せれば良いのかも知れませんが、大事にしたい本だと思いました。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 目が見えない子たちの世界  投稿日:2009/05/08
雨のにおい星の声
雨のにおい星の声 作: 赤座憲久
絵: 鈴木 義治

出版社: 小峰書店
この絵本。子どもにはあまり受ける本ではありませんでした。
しかし、何かを感じ取っていたように思います。
目が見えないってどんなことだろう。自分たちは勝手に想像するけど、実際の当人たちがこれほどの感性をもって周りの世界をみているのかと思うと、ただただすごいと思うばかりです。
土のにおい、風の形、自分自身の姿、知らない世界の形、etc。
彼らの感性は研ぎ澄まされていて、私たちが普段当たり前にして見過ごしたり、無関心だったりすることが、とても大きなことなのだと感じました。
多分、息子も自分の感じ方と、この絵本の中で紹介されている目の不自由な子どもたちの感性の違いについて、考えていたのだと思います。
たまには、こんな本を読んであげることも大切かと思います。
参考になりました。 2人

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