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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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ヒラP21

その他の方・70代以上・千葉県

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自己紹介
子どもの通う小学校の読み聞かせをスタートに、絵本の世界に飛び込んだ私ですが、いつの間にか子どもは親離れ。
私だけが絵本の世界に残ってしまいました。
小学校、中学校での読み聞かせをベースに、障害者関連施設、高齢者福祉施設と新境地を開拓中です。

読み聞かせおすすめコーナー

公開

ヒラP21さんの声

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自信を持っておすすめしたい 親子で英語の勉強  投稿日:2009/09/22
The Three Robbers
作・絵: トミー・ウンゲラー
出版社: Phaidon Press
ウンゲラーの作品を選んで読んでいる私に、英語の苦手な中一の息子から「すてきな三人ぐみ」のリクエスト。
一念発起して、洋書にチャレンジしました。
日本語版を横に内容確認。
洋書にしても児童書だからか、構文の判りやすさと言い回しの面白さに少しやる気が出てきました。
判らない単語はありますが、ちょっとオヤジも英語の勉強。
下準備をした上で、読み聞かせ英語バージョン。
かなりあやしい読み聞かせでしたが、息子は知っている単語、構文に関心を示してくれました。
そして、二人で翻訳読み。
原書を訳しても、日本語版と同じにならないんだね。
文章が少なくて、短くて、絵が親しみやすくて翻訳を助けてくれます。
ウンゲラーの作品の中で、お薦めの英語版です。
英語版を読んだ後、日本語版は息子本人に読ませることにしましたが、私の読み聞かせの採点は聞けませんでした。

ウンゲラーの「すてきな三人ぐみ」には、普通版、大型本、ミニ版とバリエーションがあり、洋書についても楽しめます。
それだけ、子どもたちに人気があり、親しみやすい絵本なのだと思います。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 素晴らしい改作  投稿日:2009/09/17
おとうさん
おとうさん 作: シャーロット・ゾロトウ
絵: ベン・シェクター
訳: みらい なな

出版社: 童話屋
自分があったことのない父親を、お母さんはこんなにりっぱなおとうさんだよと話してくれた。
ここで書かれているのは、子どもにとっての理想の父親像かもしれない。
そして、父親の私にとって教科書的な本だと思った。

ここで話を終わらせると、この絵本を正しくレビューしたことにならないかもしれない。
文章と絵に何か違和感を感じた自分は、奥付にかかれた訳者のコメントに目が止まってしまった。
作者の意向で父親の不在の理由を戦争で死んだことにしたこと、それに伴い文章の細部を多少変更したことが書かれている。
原題は「A Father Like That. このようなお父さん 」である。

洋書を探して得たものは次の通りである。
おとうさんは、自分が生まれる前に「行ってしまった」のであり、「もう決して戻ってこない」のである。
戦争で死んだのではないだけではなく、どこかで生きているのかもしれない。
さらに、翻訳する際に、原本の絵を一枚抜くことによって、話の流れを大きく変えてもいた。
描かれるおとうさんは、日本語訳より人間的で自分にとって身近な父親像。

日本と、アメリカで理想な父親像の違いだろうか。
だからと言ってどちらが良いという話ではない。
どちらを読んでも感動したものである。

ただ、原本の方が文章と絵がマッチしていた。
お父さん、難しい本ではないので、訳本と原本を読み比べると、父親認識を深める参考になると思います。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 家族に差別はない  投稿日:2009/09/17
フリックス
フリックス 作: トミ・ウンゲラー
訳: 今江 祥智

出版社: BL出版
ネコの夫婦から生まれたイヌのフィリックス。ウンゲラーの皮肉に満ちたスタート。
でも、親の子どもへの愛は強かった。
いじめや仲間はずれにされることにも耐えたフィリックス。
イヌの社会での生活を始めました。
そこで認められていくこと、イヌ社会とネコ社会が協調できる部分を持っていること、この本の良さはそこです。
逆境に耐えるだけのサクセス・ストーリーなら、私もちょっと引いてしまいます。
フィリックスは助けたイヌと結ばれて結婚。
そして、二人から生まれた子どもがネコ。
落ちは落ちとして、生々しくないことで、ネコもイヌも分かり合えるのかなと思いました。
ウンゲラーの伝えたかった比喩については、イマイチ判らないのですが。

息子の反応は…、イマイチでした。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい おとうさんのおしえてくれたこと  投稿日:2009/09/15
おとうさんのちず
おとうさんのちず 作・絵: ユリ・シュルヴィッツ
訳: さくま ゆみこ

出版社: あすなろ書房
「おとうさんのちず」というタイトル。
自伝的な絵本だけにとても気になりました。
そして、原題「How I Learned Geography(僕はどうして地理を学んだか)」を見て分判りました。
お父さんの買ってきてくれた地図が、シュルヴィッツさんの原点だったのです。
戦争で家を追われカザフスタンで生活していたとき、食べるものを買いに出かけたおとうさんが、食べ物の代わりに買ってきた地図。
とてもすごいと思いました。
自分だったらどうするだろう。
地図を買って帰ったら、家族はどうするだろう。
シュルヴィッツさんも、そのまま受け入れることはなかったけど、地図を見ているうちに思いが変わっていったのでした。
でも、これだけの想像力、世界への関心。これは、おとうさんの力だと思います。
お父さんは地図を買ってきただけではなく、いろんなことを教えてくれたのです。
少年時代の思い出が、今の自分を支えているのはとても素晴らしいことです。
絵本の最後に書かれている、著者の自分史。
10歳の時に描いたという地図。これは、10歳にしてそう簡単に書けるものではなく、しっかりと自分の中に地図ができているということです。
13歳の時に書いたという、トルキスタンの中央市場を思い出して書いたという絵。これは、絵本の中にしっかり組み込まれています。しかも、「とこ屋」「きっさ店」のロシア語もしっかり刻まれて。
自分って、少年時代にしっかりと培われているのですね。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい   投稿日:2009/09/12
綱渡りの男
綱渡りの男 作・絵: モーディカイ・ガースティン
訳: 川本 三郎

出版社: 小峰書店
この絵本、主人公はニューヨーク世界貿易センターの二つのタワーを綱で渡ったフィリップですが、ビルそのものが主役であるような気がします。
9.11の事件がなければ、この絵本は生まれなかったかもしれないし、これほどの感銘を与えないかもしれないのです。
ビルは、ジェット機が突っ込むというあの悪夢で崩壊しました。
それがなければ、ビルはアメリカの象徴であり夢であったはずです。

そして、そのタワーの間を綱渡りすることが大道芸人フィリップの夢でした。
絵本は、詳細に描いていますが、つた渡りしている後継は、回りの人の反応とは反対にフィリップの夢の実現。風も景色も夢のような思いでした。

そして今、ビルの姿はなく、ビルも綱渡りも過去の夢。フィリップのすごさとともに、ビルがそびえていた時の平和を思い起こします。

それにしても、とてもスケールの大きな綱渡り。見ていると吸い込まれそうな緊張感。
フィリップの解放感と、行動力が伝わってきます。
あのような事件は二度と起こってほしくありませんが、9月11日が来るたびに、あの事件とともに思い出されるのでしょう。
参考になりました。 4人

自信を持っておすすめしたい ウンゲラーでコーヒータイム  投稿日:2009/09/12
カッチェン ウンゲラーのねこワールド
カッチェン ウンゲラーのねこワールド 作・絵: トミー・ウンゲラー
出版社: BL出版
実に味のある絵本である。
とはいえ、ストーリーがあるわけではなく、ひたすらウンゲラーの描くネコづくし。
眺めてみると、多くのネコの描き方がページ単位で全くちがう。
ウンゲラー芸術の奥深さと、果てしない可能性を感じる。
そして、一つ一つの絵にストーリーを感じるのも素晴らしい。
シニカルであったり、ロマンチックであったり、テイストが様々で、めくっているとその都度発見がある。
疲れた時、気分転換したいとき、コーヒーをのみながら、その時の自分に合ったネコを探すのも楽しい。
たまには大人も絵本で息抜きすることも、必要かも知れない。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う なんでゴリラなの?  投稿日:2009/09/09
こうえんで…4つのお話
こうえんで…4つのお話 作・絵: アンソニー・ブラウン
訳: 久山 太市

出版社: 評論社
2つの家族、ふた組の親子が公園で共有した時間。
プライドの高い夫人と息子、失業中のお父さんと娘。そして、散歩に連れて来た犬。
親とは関係なく、子どもたちが仲良くなる。
親たちは、お互いの存在に関心も持たない。
お互いの思いが絵になっていておもしろいと思います。

ただ、読む側としたら、さりげなさすぎてもっとドラマ性が欲しいところ。
ふくらみが少し乏しいような気がします。

内容とは別に、絵が楽しい。
ゴリラが本当の人間のよう。
でも、なんでゴリラなの?
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 地図と絵の楽しさ  投稿日:2009/09/09
ぼくらの地図旅行
ぼくらの地図旅行 作: 那須 正幹
絵: 西村 繁男

出版社: 福音館書店
小学校5年生の2人組みが地図をもとに旅行をします。
地図の勉強でもあるけど、実際に地図をたよりにしていると、間違いやすいこともある。
地図の情報が古くて、間違いを起こしてしまうこともある。
そんなことが非常にきめ細かく絵で表現されていて、唸ってしまいました。
西村さんならではの絵だと思います。
そして、この絵の特徴は町並み、風景の細部に人の生活、ドラマが隠されているところ。
見ている人間は、シンちゃんとタモちゃんの行動だけでなく、空から景色を俯瞰することができます。
絵を楽しみながら、地図の勉強ができる良い本だと思います。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい パロディと素晴しい結末  投稿日:2009/09/08
3びきのかわいいオオカミ
3びきのかわいいオオカミ 作: ユージーン・トリビザス
絵: ヘレン・オクセンバリー
訳: こだま ともこ

出版社: 冨山房
誰もが知っている「3びきのこぶた」のパロディ。
誰もが知っているから、この本の受けも大きい。
ただ、「こぶた」と正反対の結末が、この絵本の良さだと思う。

それにしても…、おじさんは唸ってしまいました。
1993年に書かれた原作。
わるいブタの描かれ方は、まさに現代的。
オオカミに対する執念深さが半端じゃない。
しかも、ブタはオオカミだけを狙っているみたい。

モチーフは子どもだろうか?世界だろうか?
もし子どもたったら、4つ目の家は建たないだろう。
世界だったら、敵対から共存へモデル国はありそうだ。

子どもの世界。
いやなものは執拗にやっつけようとするのが現代。
4つ目の家の発想は浮かんでこないかもしれない。
ブタが意固地になる前に解決したいもの。
原作どおりなら、ブタは懲らしめられるのだろうな。
勧善懲悪の倫理は現在ではしこりを生む。

ウンゲラーのように、シニカルに終わらないところが、児童向けで良いと思いました。

読み終わってから、「3びきのこぶた」にはいろいろなバージョンがあることを教わりました。
「3びきのこぶた」も合わせて読んでみると良いかも知れません。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい こどもたちが楽しんでくれました  投稿日:2009/09/08
いぬとねこ
いぬとねこ 再話: ソ・ジョンオ
絵: シン・ミンジェ
訳: おおたけ きよみ

出版社: 光村教育図書
韓国の昔話って、日本の昔話にどこか似ているところがある。
以前に読んだ、「ウサギとカメ」は「うらしま太郎」と「猿の胆」を思い出させたのだが、今回は「うらしま太郎」。もっとも、そんなことにこだわっていると話は面白くない。
すっぽんを助けたおばあさんは川の底の「りゅうぐう」へ。
おばあさんは、それ以上年をとるのではなくものごとがかなうまほうの玉をもらって帰ってきた。

まほうの玉は、おばあさんからよくばりばあさんの手元に。

はなしは、そこから「いぬとねこ」の話になる。
ヤオンとなくネコ、モンモンとなくイヌ。
両者のかけあいが面白い。

展開の三段跳び。

絵も方向や、常識にこだわらない子供の絵のようで面白い。
自分には少し違和感がありましたが、子どもたちには楽しいようです。

子どもたちが足もとまで近づいてきて、話の展開と絵に付き合ってくれました。
自分は「ヤオン」と「モンモン」が気に入って、話が終わってからも鳴き声をおまけしました。
参考になりました。 0人

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