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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

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ヒラP21

その他の方・70代以上・千葉県

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自己紹介
子どもの通う小学校の読み聞かせをスタートに、絵本の世界に飛び込んだ私ですが、いつの間にか子どもは親離れ。
私だけが絵本の世界に残ってしまいました。
小学校、中学校での読み聞かせをベースに、障害者関連施設、高齢者福祉施設と新境地を開拓中です。

読み聞かせおすすめコーナー

公開

ヒラP21さんの声

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なかなかよいと思う カラーの世界にあこがれたけど  投稿日:2009/08/26
こうもりのルーファス
こうもりのルーファス 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: はぎたにことこ

出版社: 岩崎書店
映画を見たこうもりのルーファス君、きれいな色の世界にあこがれて、自分で変身を試みたけど、驚いた人間に鉄砲で撃たれてしまいました。
だからといって、あこがれても自分を変えるのは難しいとか、今のままがいいと言っている絵本ではないと思います。
助けてくれたタータロ先生と仲良しになれたのですから。

ウンゲラーの絵本の主人公には動物が多い。
大半が人間の目線で描かれているのですが、このルーファスはこうもりの側で物事を考えていて、それだけに違和感なく受け取れました。

タータロ先生の描かれ方に興味を持ちました。
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自信を持っておすすめしたい 兄弟の海はおやじの海  投稿日:2009/08/25
まんげつの海
まんげつの海 作: 梅田 俊作 梅田 佳子
絵: 梅田 俊作 梅田 佳子

出版社: 佼成出版社
お父さんに教えてもらった海。
まんげつになるとさざえが集まってくる秘密の場所。
父親を失った兄弟が、まんげつの海でさざえをとったり、泳いだり、もぐったり…。
みんなお父さんに教わったこと。
まるで、イルカの海中遊泳のように仲良く泳ぎまわっている。
お父さんと会話をしているようです。
弟の入学式に乗せてもらった船の思い出の他は、ひたすら海の幻想的な風景。
二人の泳ぎも風景になっている。
少ない言葉の行間の隅々から、父への愛情と父から受け継いだ男の世界が溢れてくるようです。
兄弟のたくましい成長を感じさせる絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい 職人の製本  投稿日:2009/08/25
ルリユールおじさん
ルリユールおじさん 作: いせひでこ
出版社: 講談社
自分の大切な植物図鑑が壊れてしまった。
それを直すためにルリユールを探すソフィー。
パリの街並みとゆったりした時間が水彩画に描かれます。
いろいろな人に尋ね、町を歩き回るソフィー。
ルリユールおじさんの姿も見え隠れしています。
そしてやっと巡り合えたルリユールおじさん。
昔からの修理製本の職人さん。
製本技術が事細かく描かれていて、本の大切さを感じます。
手で覚えている作業で図鑑はもう壊れませんでした。
少女の心の中に、ルリユールおじさんも大切な思い出として残るのでしょう。
たんたんとした絵本の中に、おじさんと少女の会話がアクセントとなって余韻の残る絵本でした。
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ふつうだと思う ノー天気のカメといらいらのわに  投稿日:2009/08/23
かめのスープはおいしいぞ
かめのスープはおいしいぞ 作: アンドレ・オデール
絵: トミー・ウンゲラー
訳: いけうちおさむ

出版社: ほるぷ出版
なんともノー天気はカメがいたものである。
その名もクレオパトラ。
親切そうに見えたわにのクロムウェルは下心みえみえ。
叔父のベオウルフと二人でカメのスープ作りを企てる。
丘を滑り降りてくるクレオパトラは自分から大なべに飛び込んでおいしいスープができる…はず。
はじめはハラハラしていた、息子も嫁さんも話の展開にいらいらしてきました。
クレオパトラのノー天気さがあまりにもすごい。
早くどうにかしてくれ〜。
サルのアルビココも味方なんだか、敵なんだか、はたまた面白がっているだけなのか、話をややこしくしてくれる役回り。
最後のおちが、カメの冬眠とは予想外だったけど、のろのろ歩くカメさんのような話の展開でした。
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自信を持っておすすめしたい 反抗期ってこんなこと?  投稿日:2009/08/22
キスなんてだいきらい
キスなんてだいきらい 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: 矢川 澄子

出版社: 文化出版局
ウンゲラーは、絵だけではない。
この絵本は文章ですごさを見せてくれました。

猫のパイパーは反抗期。
母親のキスなんて大嫌い。
やることなすことムカつくし、学校行けば暴れん坊。
だけど、最後にはちょっぴり反省を。
母親に花束を贈りました。
「もうキスはしないでね」

単色の絵を、ウンゲラーの言葉が少々過激に取り囲みます。
ウンゲラー、文章もすごい。

この本は、思春期の子どもの親にとってとても暗示的な絵本だと思います。
実際、親からの巣立ちの中で、子どもの心理はパイパーのように過激なのかも知れない。
学校に行けば、回りはみんな同じ年。
ぶつかりあいも半端じゃない。
疾風怒濤の成長期は何事も過激なのかもしれません。
子どもは活火山なのですから、大人し過ぎると危険かも。
ただ、この時代を間違いなく乗り越えてほしいのが親心。

少々不気味に、遠慮なく、ウンゲラーは語ってくれました。
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自信を持っておすすめしたい 美しく哀しい話です  投稿日:2009/08/22
お月さんももいろ
お月さんももいろ 作: 松谷 みよ子
絵: 井口文秀

出版社: ポプラ社
心に響き渡る話です。

じいやんと二人暮らしのおりのが浜でひろった「ももいろさんご」。
おりのにとってはただ美しいということで意味のあるさんごなのに、貧しいものは手にしてはいけないのだろうか。

じいやんの病に必要とした「くまのい」をくれた漁師の与吉。
この若者も、貧しい若者。
山の者と海の者は一緒になることはできないというしきたりがある。

今では想像のつかない昔社会。
権力者は弱者を搾取していたのですね。
そんなことを知らずさんごを手にしたお姫様も哀れです。

そんな中で、おりのも若者も自分にとても正直で純粋でした。
悲し過ぎますが、とても美しい話です。
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なかなかよいと思う はげたかってこんなに優しかった?  投稿日:2009/08/21
はげたかオルランドはとぶ
はげたかオルランドはとぶ 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: 今江 祥智

出版社: 文化出版局
ウンゲラーは、意外な動物たちを主人公にして、それぞれが人間に対して優しいのです。

はげたかのオルランドは、メキシコで行き倒れになっていたナッシュさんを助けるために文字通り飛び回ります。
周りの人にたずね、家族のもとまで知らせに行って、奥さん息子を助けます。
最後にはメキシコインディオにとっても英雄に。
話としてはすんなりし過ぎ?

でも、最後の2ページ。
自分のごちそうにと出される鳥の丸焼きを見つめるオルランドの目。
やっぱりウンゲラーのブラックユーモア入ってました。
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なかなかよいと思う 前衛的な作品です。  投稿日:2009/08/21
マッチ売りの少女アルメット
マッチ売りの少女アルメット 作・絵: トミー・ウンゲラー
訳: 谷川 俊太郎

出版社: 集英社
マッチ売りの少女と聞いて、ある種のイメージがありました。標題紙には「アンデルセン、グリム兄弟、ビアスに敬意を表して」とあったので、なんとなく期待するものもありました、この絵本は、まったく想定外のところで私をびっくりさせてくれました。

アルメットは、貧しい女の子。裏社会で生きるストリート・チルドレン。
当然のことのように、表社会では相手にされず、マッチ(象徴的です)は売れず、虐待されます。
これ以上生きていけない。
と、願ったことが自分の欲しかったものへの物欲。
願いがかない、嵐のように物が降ってくる。(これは革命かも)
地上に降ってきた多量の物資を、病弱者、貧困者、高齢者、職を持てない人に分け与えていく。(これは福祉です)
突然の状況に市長は抑え込もうとします。(政治権力の介入)
相手が子供だということで、演説ぶっても相手にされず市長は退散。(権力の限界)
福祉への理解者がいろいろなもの寄付を始めます。(社会現象)
ジャーナリズムが、ニュースを広めます。(情報化)
集まった物資が、戦争や災害への支援物資として使われます。(国際化)
大人になったアルメットは組織を率います。(???)

なんとも攻撃的な絵本なので、煙たがられたのでしょうか、絶版状態とか。

それでも、ウンゲラーを知る上で貴重な本です。

ポイント1: 絵本の中で、空から降ってくる物。その中のテレビにウンゲラー自身の写真が組み込まれています。主張を見ました。
ポイント2: 谷川俊太郎の訳です。とても歯切れがいい。
ポイント3: 冒頭に出てきたビアスは「悪魔の辞典」の著者。アメリカのジャーナリストであり、コラムニスト。ムムム…。

この絵本、ウンゲラーがアンデルセンやグリム兄弟の暗示より、ビアスのシニカルな姿勢を意識していることを表しています。
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自信を持っておすすめしたい やっぱり私人間がいい  投稿日:2009/08/21
おっきょちゃんとかっぱ
おっきょちゃんとかっぱ 作: 長谷川 摂子
絵: 降矢 なな

出版社: 福音館書店
昨年の夏読んで、気になっていた絵本をもう一度読んでみました。

カッパのガータロに誘われて、カッパの国に行ったおっきょちゃん。楽しくて、人間でいたときを忘れていきます。
それを思い出させてくれたのはお母さんの作ってくれた人形。
思い出せば思い出すほど、元の世界に帰りたくなったおっきょちゃん。
ガータロとそのお母さんが、おっきょちゃんの帰りを手伝ってくれました。

カッパの世界の楽しさ。打解けてしまえば、とても仲のいい社会でした。
それでも自分はカッパじゃない。
帰りつけるだろうか?はらはらどきどきさせる絵本です。
スイカの中に入って人間社会にもどったおっきょちゃん。
夏向きの絵本だと思います。

そして、日本の情緒感にとても訴えるものを持っています。
この絵本を見直して気になったのは、お母さんの作ってくれた人形。
人間社会に戻れたスイカの中にそっといました。
ページを戻せば、おっきょちゃんが一人裏の川で遊んでいたとき遊び相手はこの人形でした。
人形と遊びあきたときにカッパが登場したのでしょう。
最後には友達と遊んでいるおっきょちゃんですが、標題紙のところでは水遊びする子どもたちから離れ一人服を着ています。
友達から相手にされず、さびしくておっきょちゃんは人形と遊んでいたのです。
おっきょちゃんは一緒に遊べる友達が欲しかったのです。
カッパの世界は楽しかった。
でも、自分は人間。
人形がおっきょちゃんに自分を取り戻させてくれた意味は大きい。
そして、人間の世界に戻れたことはとても良かったけど、戻れないかもしれないという不安感をこの絵本は伝えてくれています。

一人ぼっちだったおっきょちゃんと人形のことをいかに浮かび上がらせるかが、この絵本を読む上でのポイントだと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 9.11と仲間たち  投稿日:2009/08/20
風切る翼
風切る翼 作: 木村 裕一
絵: 黒田 征太郎

出版社: 講談社
2002年9月11日の出版予定に合わせて、3日の短期間に読者参加型で書き上げた絵本だそうです。
9月11日は現代の夏の悪夢の日。8月6日の広島原爆、9日の長崎原爆、そして近い過去では12日に御巣鷹山に墜落した日航機ジャンボジェット機の事故と8月の祈念日を過ぎて迎えた9月に起きた信じられない最悪の日です。
前年の2001年9月11日。ニューヨークの国際貿易センタービルにテロによりジェット旅客機が突っ込みました。私は繰り返されるテレビ映像に頭が真っ白になってしまいました。
狐に襲われて全世界がパニックになったのです。
一年後の9月11日の出版にこだわった木村祐一さん黒田征太郎さんの思いと、とても強いメッセージを感じます。表紙の絵もニューヨークの参事を思い出させてしまう。

この絵本の内容は、いじめの話、仲間割れの話です。
若いアネハヅルの群れがキツネに襲われ、一羽の仲間が命を落とした。
キツネに襲われたのは何故だろう。
だれもが原因を求めます。
それがちょっとした親切心によるものだったとしても、仲間は理解よりも追及を求めます。
クルルは仲間たちの誤解に抗議もせず、群れと一緒にはばたくこともできません。
心に深い傷を負ってしまったから。
集団の怖さ。
友達のカララとともにはばたけたのは、またしてもキツネに襲われたから。
仲間って、時には自分を責め付ける暴力であり、時には希望でもある。
仲間ってとても大きな力を持っている。
カララのような心をもたなければいけない。

この本を、他人事のようにして読んではいけないと思いました。
自分もアネハヅルの一員なのです。
カララのような心を持たなければ、私もただの偏見頑固おやじ。
キツネの言い分もあるかもしれませんが、ここはキツネには悪者になってもらって、平和と仲間を大事にするアネハヅルになりましょう。

絵本は、ハッピーエンドですが、これは作者の願いです。
ニューヨークの衝撃とは直接関連づけることはないかと思うけど、人間社会ではこの絵本のような話は自分の回りにたくさんあるのですから。
参考になりました。 2人

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