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ダイエットあるある特集みたい
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投稿日:2024/11/20 |
前作「大ぐいせんしゅけん」で強烈に太ってしまったゾロリ一家が、スリムな体に戻るべく奮闘するお話。
2007年刊行。ダイエット商戦は時代によって流行り廃りがあり、面白い。このお話に出てくるいろんなダイエット法は、実際に流行したものや、そこからヒントを得て適当に書いたものまでいろいろある。
騙される人もあるし、ダイエットをしていないのに痩せた人もある。ダイエットに関する悲喜劇こもごもが、ゾロリたちを通して心に迫る。(大人の意見)
当事者としては、やせる&ふとるは切実な問題。
あれこれ試しては挫折し、次へと希望をもって明るく朗らかに進んでいくゾロリたちに勇気をもらう。
今回も、いろいろ悪事とは別の才能を花開いて、カッコいい楽しい話でした。妙なところで影響を受けて、私も運動して見ようと思った!
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震災への鎮魂歌
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投稿日:2024/11/20 |
2011年に起きた東日本大震災を経験した母親が、最愛の息子の死を受け入れる過程で生まれた絵本。
一人の少年に鎮魂と平和への思いを託す。
2013年刊行。作者は津波で当時25歳の息子を亡くす。
その後に経験したさまざまな心身症、PTSD等を通し、生まれてきた言葉を紡いだのが本書だという。
本書は澄み切った美しい絵と、純粋無垢な言葉が印象に残る。
筆者が長い歳月をかけて、精製していった想いが、画家を通して結晶化したように感じられる。
短い言葉と、透明感のある素敵な絵の絵本。
誰でもページを開いて読める本ではあるが、内容をくみ取るのには覚悟がいる気がした。
筆者の純粋な思いを受け止められるだろうか。
ともあれ、本書を読んでも読まなくても「生きている」「活かされている」ことに、感謝しようと思った。
私にとっては読むのにちょっと勇気が要った絵本。
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昔の某・テレビ番組を思い出して笑った
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投稿日:2024/11/20 |
テレビ関係者にスカウトされて、大食い選手権番組に出演することになったゾロリ一家の雄姿を描いた作品。
2007年刊行。某・テレビ局が「〇〇選手権」を盛んに放送していた時代を思い出せる世代には、小ネタも全てワラえる。
大食いはいろんな人が、いまだに挑戦しているらしい。
あれはどういう体の構造いなっているのだろうか??
作品は、いろんな意味で「意外性」があり、楽しい。
人は見かけによらないという、それをお話のあちこちで表現していて、ワラえる。筆者は本当によく人を観察しているのだと思った。
大食いギャルキャラの女子の、職人根性と向上心が素敵。
ゾロリも負けずにあれこれとやってくれて、ますますいろんな才能が無限に開いて行って爽快だ!
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生き物の逞しさと尊さがわかる本
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投稿日:2024/11/12 |
九州北部の、人が多く住む地域にある水路に、多くの種類の生き物が逞しく住み着いている様子を取材した写真絵本。
2011年刊行。ゴミだらけの水路に大きな魚やザリガニなどがたくさんいるという。お友達からの情報を確かめに行った写真家の、新鮮な驚きや、その後にいろんな調査・考察をした様子が楽しく伝わって来る。
もともと地域に居た生物も、外来種も一緒になって暮らしている。水路は水田の関係で大昔に作られたものだという。
人間の生活が生き物に大きな影響を与えていることがよくわかる。
外来種や環境については、いろんな意見があると思う。
私は個人的には、生き物はどんな生き物も命の尊さは一緒だと思っている。それぞれの生き物が快適に過ごせて、地球や宇宙が楽しくて美しい場所であるようにと思った。
生き物に対する筆者たちの温かい気持ち、真摯な思いが伝わり心がほっこりする一冊。
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懐かしい虫たち
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投稿日:2024/11/12 |
日本の田んぼで見られる昆虫を特集した写真絵本。
2005年刊行。春〜冬までの季節で行う農作業(米づくり)と、そこにいる虫たちを丁寧に取材して、愛情と好奇心いっぱいの目で撮影した様子が伝わって来る。
自分が子どもの頃は、田んぼがある生活があまり好きではなかったので、そこにいる生き物たちには関心が薄かった。
大人になって田舎を離れて何年もしてから、ようやく田んぼに居たたくさんの生き物たちの豊かさや尊さがわかってきた。
イナゴの一生や、水の中に住む生き物たち、最近は数が少なくなった昆虫など、いろんな角度で生き物をたくさん紹介してくれている。
生き物と楽しく暮らせる世界が素敵だと思えた。
田んぼがある生活は豊かだなあと、素直に思えた。
大人にも読んでもらいたい一冊。
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人情もの
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投稿日:2024/11/06 |
母親のもとを離れ、あちこちに冒険してしまう恐竜のたまごを必死に守るゾロリ一家の話。
2006年刊行。およそ盗賊団ならぬ正義感溢れる働きが冴える。長年、ピンチを切り抜けてきただけあり、何があっても奇跡的にどうにかしてしまう。ピンチの神様とチャンスの神様が同時に守っているとしか思えない展開。
恐竜の卵の大きさが、ちょうど運動会の大玉転がしを思わせる。懐かしい冒険ものの映画を連想させる場面や、母子ものの人情噺を思わせる場面や、あれこれ盛りだくさんで飽きない。
あまり書くとネタバレになるからこの辺で。
とにかくページをめくるたびに何か面白いことが起きる絵本ですよ。
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蝉のカッコよさが全面的に出ていて最高!
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投稿日:2024/10/28 |
都会で増えているセミと、減っているセミを観察して、自然環境や人間の暮らし、生き物の生活についていろいろ考えさせられる写真絵本。
2005年刊行。昆虫に詳しい海野和男氏と、いろんな生き物を観察して写真を提供している武田晉一氏がコラボ。
生き物に魅力を感じ、体を張って、あちこちにどんどん冒険して撮影、取材、研究している人たちならではの、具体的で愛情あふれる素敵な雰囲気。
なかなかじっくり見る機会がない「セミ」という生き物の、生い立ち、一生、住む場所、生活全般を大迫力の写真で美しく紹介してくれる。
セミに関しては、都市伝説的にあれこれ噂されるが、本書でセミの素顔・真実が見られる。
生まれたてのセミの幼虫とか、土から出てくる瞬間とか、めったに見えらない場面ばかり。
セミは、重機のようなカッコよさがあって最高。
魂の叫びというか、ロックな見せ場というか、あの大音量の声を聞くと、生きている実感がして妙に夏が楽しくなる。
なんだか楽しい気分になった。
自然も、生き物も大切にして、カッコいいセミが長く地球上で幸せに暮らせるようにしていきたい。
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上手くいかないことで、上手くいくなんて!
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投稿日:2024/10/22 |
冒険家の娘を助けたご縁で、お宝を探しあてたゾロリ一家が、宿敵の海賊と大乱闘するお話。
2006年刊行。冒険家のお宝さがし、海賊の襲撃、マッドサイエンティストの暗躍、恋愛もの、親孝行と人助け…物語がおもしろくなる要素をこれでもか〜と全部ぶち込んで、ユーモアと小学生にウケるギャグでパンチを効かせて、塩コショウでお味を調えた、素晴らしく楽しいお話です。
意味が分からない人は、本書を実際に買って読んで、内容を確かめてみてください。
面白いけど、あまり詳しく読みどころや魅力を書くと、ネタバレになるのでこれ以上は書けませんが、
いい大人も夢中になって読むほど、楽しさや魅力がいっぱいの素敵な物語りですよ。
日常生活に笑いやユーモアが不足している大人にもおススメします。文字が大きいので、老眼にも優しい親切設計ですよ。ご同輩。
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たくましいよ
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投稿日:2024/10/14 |
イタズラばかりやっている女の子の話。
1986年刊行。
2024年に読むと、昭和のわんぱくな子どもや、たくましく生き抜いてきた世代の雰囲気が感じられて、ちょっと新鮮。
今だと「いじめ」「人権侵害」などと、かなり大げさに受け取られたりしそうな、派手なイタズラにハラハラする。
昭和生まれの私にとっては、親の世代の価値観。
60年代、70年代の漫画に出てきそう。昔の子どもたちは、やったりやられたりして、お互いに鍛え合って(?)、競争しながら育つのが当たり前だったのだなあ…と思った。
やたらに気が強いし、相手をやっつけることが爽快で仕方がないララちゃんの性格は、大人になったらどうなっちゃうのだろう?
などと、余計なお世話いっぱいで読んでいた。
とにかく自分の道を曲げない、やりたい放題で、全然負ける気がしない女子で、ハードな人生を歩みそうで、どきどきしちゃうお話でした。
きっと大物になるだろうな、この子は。
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徐々に世の中が明るくなって希望が持てる
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投稿日:2024/10/10 |
デンマークのサムス島で、島民が従来のやり方を少しずつ変えていって、島全体のエネルギーを自分たちで創り出すようにしたお話(実話)。
2012年刊行。解説:井田徹治(環境ジャーナリスト)
実話をもとに作られた絵本。
巻末に製作者が本書をつくったいきさつを書いてあるが、不思議なご縁と、地球に対する危機感や愛情を感じた。
環境問題を啓発する本というと、妙に危機感を煽るような雰囲気だけを残して、不安な気持ちと、「自分一人でできることがない」という絶望感(問題が大きすぎて、無力感を感じるしかない)を感じるものが多い気がして、あまり読む気にならない。しかし、本書は、恐怖で人を動かそうとするのではなく、自発的に「自分の利益になる」「おもしろそうだからやってみよう」などという軽い、明るい雰囲気で話が進むので、読んでいて抵抗がなく受け入れられる。
エネルギーについて何にも関心がない人や、反対意見の人たちについてもしっかり描かれているが、非難することはなく、個人の意見を尊重する形で紹介されている。
そして、人々が徐々に変わっていく様子が、穏やかに描かれ、最後には大きな変化に繋がっていく様子が、楽しい。
読み終わった後に、自分も何かできることはないかしら?
とやる気も出る。
今の時代にあった、明るく楽しく穏やかな環境の絵本だ。
一人ひとりの生活や意見を尊重しながら、時間も手間もかけてよい方向に変えていく尊さがよくわかった。
巻末には詳しい解説もあり、大人もぜひ読んで欲しい。
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